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我慢できなくなった子どもが思わず手を出してしまうのは不器用だから
不器用な子どもが手をだしてしまうのは我慢の限界を超えてしまったとき
物事をうまく処理できない、器用でない子どもほど、手を出すことが多くあります。
手を出すことで、波紋が広がっていくのです。
「もう我慢できない」という気持ちが、そうさせてしまうのです。
そして、器用でなかったり、口数が少ないような子どもは、相手との口げんかに負けそうになると、手がでます。
それから、はずかしめを受けたり、自分の意見を明確に言えなったり、腹立たしい気持ちを、口にすることが出来なかったりする子どもなどもそうです。
ずっと我慢していた感情が、あふれて出てしまった場合に、手がでます。
しかし、誰に対してでも手が出る、というわけではありません。
相手がおしゃべりで、口が上手いとか、相手をよく知っているとか、いつも割込んでくる子どもなどがそうです。
もっと言うと、叩いたそのあとに、恐ろしさを感じさせない相手がそうです。
つまり、相手の本性をよく知っている場合に限られて、手を出すのです。
例えば、大人のケースの場合、おしゃべりで口が達者な妻と、寡黙な夫のような関係です。
どちらかというと、寡黙な夫は、「もう、こんなの耐えきれない」とそれまで、我慢していた感情が、あふれて出てしまって手が出ます。
大人でも子どもでも、もう我慢できないという気持ちになって、手を出す行動に走ります。
子どもが手をだしてしまったときは注意することはもちろん、その気持ちをフォローする
その時「なぜ、すぐ叩くの?」と口に出すのは、止めましょう。
子どもの手を、両手で重ねるように持って、叩いた手を叩きながら、
「叩くのはダメだよ。こんなにいい子なのに」
としっかり教えてあげましょう。
そして、叩いたことを注意した後は、きちんとフォローをするのが肝心です。
「叩いたらみんなが怖がるでしょ。どんなにいい子でも」と言ってあげましょう。
「無念だったよね。お母さんもよく分かる。でもみんな、叩かれた方の味方になってしまうかもしれない。」などフォローしてあげましょう。
そうしないと、「誰一人として、僕のことを理解してくれる人はいない」という憎しみでいっぱいになり、そのうちに反発心に変わっていってしまいます。
このような子どもは、「気付いてほしいんだ。こんなにも相手に、願い求めているのに」と内心思っています。
たいてい損しているのは、このようにすぐ手を出す子どもなのです。
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