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【子どもの好奇心】口・鼻・耳の穴に異物を詰める行為への対処方法
穴があると何か詰めたくなる心理
子どもには、何かを飲みこんでしまったり、過って気管に異物を吸い込んでしまったりという事故が起きがちです。
窒息や感染症のおそれもあるこのトラブルを防ぐには、どのような点に注意すべきでしょうか。
人の体は、外から体内にさまざまなものを取り込むために、あらゆる場所に穴があいています。
よりによって、というのも変な話ですが、穴が開いている箇所ほど、人間にとっては大切な場所でもあります。
少し話は変わりますが、子どもが好む遊び、好奇心をくすぐる行為としてよくあるのが、穴のような小さな空間に、何かを詰め込んでしまうというものです。
穴というには大きなものですが、子どもがビデオやDVDのプレイヤーにお菓子の箱を挿入しようとして壊してしまった、などという失敗談を子育て経験のある人にすると、
「うちもうちも」「あるよね」と、意外なほど多くの人から、身に覚えがあるという反応をされるものです。
そこで、人体にあいた多くの穴の話に戻ります。
口に入れて飲みこむのは基本として、鼻の穴、耳の穴、あるいは目もある意味穴というか裂け目ですし、
とにかくそういったところに、「これ入るかな?」と、深く考えずに、何かを入れてしまうことがあるものです。
小さな子どもがいる空間には、「穴を通りそうな小さなもの」を置かないのは基本だと、改めて肝に銘じましょう。
具体的な数字を申し上げれば、3歳の子どもの場合、口を開いたときのマックスの直径が4センチ弱、のどの奥の直径は5センチ前後だそうです。
これを意外と大きいととらえるか、そんなに細いのかととらえるかはご自由ですが、これよりも直径の小さなものは、のどに入り込む可能性があるのだということです。
極端に大きければ、そもそも口に入れようとすら思わないかもしれませんが、例えばティッシュや布のように変幻自在に姿を変えるものだったら、直径は無意味です。
直径の大きさだけにとらわれず、丸められるもの、折れ曲がるものもキケンなものとして扱うべきでしょう。
一つの目安として、最近は「誤飲チェッカー」というスケールも市販されています。
口と喉の径の大きさをシミュレートした容器に物を入れて、「この中に入るものは危険である」と診断をするもので、そう高価でもありません。
こういったものも利用して、子どもが口に入れる可能性のあるものかどうか敏感になり、身の回りの細々としたものを分類しておくことも有効です。
こういったものを使用することで、子どもが動き回る空間では、そもそも「物を出しっ放しは禁物」が基本であることを実感するのではないでしょうか。
ところで、ある程度の年齢になっても「何でも口に入れてしまう」と目されている子どもや、
年齢的にそういったことの判断ができないお子さんなどは、特に誤飲については注意を払っている場合が多いかもいれませんが、耳や鼻の方はいかがでしょう。
後から思わぬトラブルにつながって初めてわかるケースが多いのは、耳、鼻に異物を詰めるという行為であることも多いのです。
顔のパーツとしてついているものは、どこかしらでつながっていますから、口から食べたはずのうどんが鼻をかんだら出てきたという経験をお持ちの人は、大人でもたくさんいるでしょうし、
逆に鼻から入り込んだものがのど(口)から出てくるケースもあります。
消化や腐食がなければ、便と一緒に排出され、気づかれることなく終わっていることもあるでしょう。
しかしもちろん、いつもいつもそううまくいくとは限りません。
異物が耳や鼻の奥深く入り込んで、傷つけてしまったり、へばりついてしまったりという可能性もありますし、気管に入り込んでしまったらおおごとになってしまいます。
こうした「異物を詰める」行為を注意してもやめない子どもは、好奇心がほとばしっている状態ですから、痛い目に遭ってもなお繰り返すことがよくあります。
よく目を光らせ、その都度注意するしか手はないかもしれません。ある種のケーススタディととらえ、後々に生かしていくしかないでしょう。
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