私の出産体験談 ― episode 1 陣痛に耐える
私の出産体験談 ― episode 1 陣痛に耐える
陣痛が始まったのは午前3時40分。
この頃は膀胱が子宮に圧迫されていたため頻尿になっており、夜中でも1時間半置きにはトイレに行っていました。
予定日を2日過ぎたその日、いつも通り尿意を感じて夜中に起床。
用を済ませて「さあ、もうひと眠り・・・」と思った瞬間。
お腹が痛い。すごく痛いわけではなく、我慢すれば耐えられる生理痛のような痛み。
正直お腹を壊したのか、陣痛なのか、気のせいなのか分からない。
陣痛と判明したのはそれから20分後。
同じような痛みに再び襲われ、深呼吸をして何とか気を紛わらす。
その日は朝一番で病院の予約が入っていたので、とりあえず病院に行くまでは大丈夫だろうという予測をし、
ちょっと寝ては痛みに耐えるというのを朝まで繰り返した。
朝9時から検査。
陣痛が来ていることを伝え、機械を装着してもらう。
ちなみに、同じ機械を4日前につけてもらった時には一切針が動かなかったが、この時点では陣痛が約15分間隔だったので針もガンガン動く。
助産師さんに「陣痛来てますね~」と褒めてもらう。
その後担当医の内診へ行く。
先生 「陣痛来てるんだって?」
私 「はい」
先生 「じゃあ、今日の夜か明日には生まれるね」
私 「そうですか~」
先生 「出血あった?」
私 「ないです」
先生 「ちょっと見るよ・・・・って、出血してるじゃん」
私 「あれ?」
下着に血は着いていなかったので、おしるしはまだだと思っていたら既に出血済み。
あまりに微量だったのか、内診直前に出血でもしたのか、とりあえず出産の3大要素「陣痛」「出血」「破水」のうち2つまでが到来。
ただし、陣痛が10分間隔ではないので検査終了後一旦帰宅することに。
助産師から「生まれなかったら、4日後にまた検査ですから~」と言われ、陣痛で痛むお腹を抱えながら次回検査の予約をさせられる。
この痛みがあと何日も続くのはさすがにつらいなあと思ったが、10分間隔にならない限りどうしようもないのも分かっている。
「何かあったら電話します」と言い残し、病院を後にした。
自宅に戻ったのは午前11時。
ここからがひたすら陣痛に耐える時間の始まり。
鈍痛から始まったものが徐々に痛みが強く、しかも長くなってきていて深呼吸する時間が長い。
最初は10秒くらい深呼吸すれば終わったのに、もう10秒では終わらない。
この時脳内では、2日前にTVで流れていた童謡「遠き山に日は落ちて」がひたすら再生されていた。
「♪遠き山に日は落ちて 星は空をちりばめぬ~・・・」を頭の中で歌いながら耐えた。
テンポが深呼吸するのに丁度良かったらしい。
そしてその間に陣痛が来た時間をメモ。
昼までは食欲もあったが、夜になると痛みに耐えるのに疲れ果てていて、それでも気分転換はしたくて頑張っておにぎりを食べた。
上半身だけソファやベッドにもたれかかっていると楽な気がしたので、次の陣痛が来そうだなと分かったらそのどちらかに寄り添っていた。
結局、翌日の朝まで自宅で必死に陣痛に耐えた。
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