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赤ちゃんの股の開きが悪くて発見されることが多い 『先天性股関節脱臼』
赤ちゃんには沢山の病気があります。
中でも、生まれつき股関節が緩かったり、股関節が外れている状態を「先天性股関節脱臼」と呼びます。
また、外れるまでには至っていないけれど、股関節が外れかかっている状態を「亜脱臼」と呼びます。
女の子の赤ちゃんに多い先天性股関節脱臼
大腿骨の先端が骨盤から外れる病気で、股の開きが悪くて発見されることが多いようです。
痛みを伴わないので、赤ちゃんが泣いたりすることはありません。
女の子の赤ちゃんに多く見られ(男の子の10倍くらいの頻度とも言われています)、冬生まれに多く、逆子にも多く見られるそうで、何か誘発する原因があるのかもしれませんね。
3~4カ月健診で発見されることが多いようですが、中にはママがおむつ替えの時に「おむつを当てにくい」と感じて気がつくこともあるそうです。
もし脱臼したま成長を続けると、歩き始めが遅くなったり、歩き方がおかしかったりします。
ですから、定期健診はきちんと受けるようにしましょうね。
装具をつけて矯正しながら治療
股関節脱臼と診断されたら、整形外科や小児外科等でX線撮影をし、症状を確認します。
リーメンビューゲルという装具をつけて矯正しながら徐々に治していくそうです。
この装具は、バンドを肩から足にかけてつるす物で、ちょうどサスペンダーのような感じです。
また、おむつの当て方や抱っこの仕方にも気をつけなければならないので、担当医師の説明を聞いて約束事を守りましょう。
まれに手術が必要なこともあるようです。
股関節はだいたい15才くらいまで成長を続けると言われています。
ですから、治療後は股関節の成長が終わるまで定期的に診察してもらう必要があるでしょう。
状態にもよりますが、幼児期は数カ月単位、学童期以降は1~2年に一回程度の頻度で経過観察していきます。
股関節脱臼の主な症状
そもそも赤ちゃんの自然な脚の形は、仰向けにした時に自然なМ字型をしています。
蛙の足をイメージするとわかりやすいかもしれませんね(笑)
近年流行っている「スリング」は、脚を伸ばした状態での抱っこになるので脱臼しやすい(股関節脱臼の原因になる)と言われています。
使い方に気をつけましょうね。
股関節脱臼の主な症状は…
・股の開きが悪い
・左右の足の長さが違う
・仰向けにした時、太ももの付け根のしわの数が左右で差がある
・膝を曲げて股を広げると、股関節でポキポキ、クリッといった音がする
・両ひざを立てた時にひざの高さが違う
このような症状が見られた場合、まずはかかりつけの小児科で相談してみましょう。
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