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正しく知ろう、母乳育児と卒乳!1才頃の母乳育児にまつわる迷信
「赤ちゃんが1才になる頃には、母乳には何の栄養も無く、ただの白い水である。」
母乳育児について考えた時、ほどんどの方が一度は耳にしたり目にしたことがあるのではないでしょうか?
その他にも「母乳を飲ませるのは赤ちゃんが1才の頃を目処にやめた方が良い。」なんてのもありますね。
お母さんたちはその言葉にとても惑わされ、悩まされます。
でもどちらの考えも、答えはNOです。
それこそが間違った知識であり、実際はそうではなく1才を過ぎた赤ちゃんにとっても、変わらず大切なことなのです。
1才になると母乳には栄養が無いってほんと!?
「赤ちゃんが1才頃になると母乳にはほとんど栄養なんて無いんだから断乳したら?」
「離乳食を食べてるんだから母乳は要らないでしょ。」といったことを言われた経験ありますか?
私自身は言われたこともありますし、そうなんだろうと思っていました。
ですがお母さんがしっかりとした栄養を摂っていれば母乳に含まれる栄養は無くなりません。
6ヶ月までは母乳だけで必要な栄養を摂取できるけれど、その後1才になる頃には母乳だけでは不足する栄養素があるということです。
逆に母乳からでないとうまく摂り入れられない栄養素もあるそうです。
母乳は成長に合わせて成分が変化しているのです。
だから1才になっても母乳を飲む必要性は十分にあるのですね。
母乳育児のメリットって何?
日本では1才2ヶ月~1才6ヶ月頃の一人歩きが上手になってきた頃に断乳するのが良いと言うのが一般的のようです。
が、WHOでも推奨しているように世界の国々では2才までは母乳を飲ませるのが普通です。
それに断乳ではなく、赤ちゃんから自然と離れていく卒乳が良いとされています。
1才を過ぎてからの母乳育児のメリットは何なのでしょう。
それは1才までのメリットと同じなのです。
栄養の吸収率が最も優れていること。
ウィルスや細菌の侵入を防ぎ感染予防になること。
赤ちゃんとお母さんのスキンシップになり愛情が深まることなどがあります。
先にも言いましたが母乳は必要に応じて変化しています。
もちろん新生児の頃と違い飲まなくても生きてはいけますが、健康面でも精神面でもまだまだ未熟な1才には母乳が必要なメリットもたくさんあるのです。
卒乳のタイミングは?
卒乳とは赤ちゃんが自然と母乳を欲しがらなくなり、結果母乳に「さよなら」をすることなので、いつというタイミングはありません。
卒乳は赤ちゃん次第です。
いつまでもダラダラと母乳を飲んでいたら甘えになる。だとか、甘やかしているから母乳から離れられないんだと言う人もいますが、それは全く関係ありません。
早く卒乳したからといって自立が早いかというとそうでないし、周りと比べずに我が子のペースで卒乳できたら良いのです。
小学生になっても卒乳できていないお子さんはいませんよね?
母乳を飲むことで気持ちが落ち着いて満たされて、また新しい一歩を踏み出せるのでしょう。
お母さんも惑わされず気長に卒乳と向き合ったらいいですね。
色んな知識が飛び交っている中、正しいものを判断するのは難しいですが、お母さんと赤ちゃんのどちらにも大きな負担がかかるものはきっと良くない証拠なのでしょう。
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