新生児に特有の症状・傾向を知っておきましょう
生まれて間もない赤ちゃん、おっぱいの飲む量や体重の増え具合が気になるのは当然のこと。
それ以外にも、この時期だからこそ体に現れる特有の症状・傾向について理解をしておきましょう。
黄疸
黄疸はほぼ全ての赤ちゃんに見られる、体や目の白目の部分が黄色くなる症状です。
生後2~4日頃から現れるので、お母さんが気付かなくても看護士や助産師が注意している時期ということもあり、見逃すことはありません。
黄疸が酷いときは、光線を浴びて治療を行います。
1ヶ月も経てば消えていることが多いのですが、あまり症状が芳しくないようでしたら母乳性黄疸が疑われます。
母乳を与えないことで症状が改善されるケースです。
放っておいて大丈夫な黄疸か、病院に相談すべき黄疸かの見分けはなかなかつかないと思いますので、医師の指示を仰いで下さい。
頭の形がいびつ
新生児の頭は柔らかいのですぐ頭の形が変わってしまいます。
頭の形が治らなかったらどうしよう、と心配するお母さんも多いです。
併せて寝返り等が一切できない赤ちゃんは、同じ向きばかりに寝かせているとすぐ形がいびつになってしまいます。
赤ちゃんは明るい方を見ようとするので、いつも同じ寝方では片方が平らになってしまいます。
向き癖が着くと赤ちゃんも安定する方を好むようになるのでますます形がいびつになります。
防ぐには色々な方向で寝かせること、敢えて違う体制で寝かせてタオル等で赤ちゃんが楽な方向に行かないよう固定することです。
皮膚の様子
羊水の中にいた赤ちゃんの皮膚は乾燥というものとは無縁でした。
しかし出生で外界へ出た赤ちゃんの皮膚は空気に触れることによって徐々に乾燥していきます。
出生後2~3日目くらいから、赤ちゃんの皮膚がポロポロ剥けてくるのはそのためです。
これは「皮膚落屑(ひふらくせつ)」というもので、病気ではありません。
1ヶ月も経たないうちに全て剥がれ落ちるのでお母さんが手を加える必要はありません。
とはいえ、赤ちゃんの肌は薄く非常にデリケートです。
ガーゼの使用は勿論、長時間のおむつのつけっぱなしはおむつかぶれの原因となります。
赤ちゃん専用の肌ケア用品を購入し、大人のものは使用しないで下さい。
モロー反射
大きな音がして赤ちゃんがビクッと両手を挙げている姿を見たことはありませんか?
また、持ち上げていた赤ちゃんの頭を急に下へ落としたら、とてもビックリしていませんか?
それは決して大げさなリアクションではなく、れっきとした反射の一種です。
モロー反射といいます。
また、赤ちゃんが大人の指をギュッと握るのは把握反射と言います。
4ヶ月頃までには自然と消えてなくなる動きです。
小さな体をバタバタ動かす様子は可愛らしくて何度でも見たくなりますが、大人がわざと音を立てたり、わざと頭を動かしたりといった行為は禁物です。
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