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道具を使うことが目的ではなく、道具を使って自分を表現することが目的
絵を描くのが嫌いな子どもは、道具を使うのが得意でないことが多いです。
それは、自分にとっての「関心事」とか、「これをもっと知りたい」ということが、あまりないのかもしれません。
そもそも、紙に絵を描く時というのは、「観察してみよう」とか、「細かい所を見てみよう」といった、気持ちが芽生えた時には描けます。
しかし、その気持ちがない時は、描くことはできないからです。
そうは言っても、子どもが道具を使うのが嫌いだとしても、学力に変化や反応を及ぼすことはありません。
ですが、子どもが道具を使う時に生じる、「手間や面倒なこと」が、子どもに変化や反応を及ぼすことは多くあります。
どうしてかと言うと、子どもが、道具を使いこなしたり、絵を描いたりすることは、何か、自分を外にあらわしたりすることでもあるからです。
その表現力が大きな力に、つながっていくからです。
そのため、子どもが大きくなるにつれて、物事を深く考えられるようになったり、目の前のことに、鋭く観察していくことができる能力に、結びついていくのです。
とは言っても、そういった子どもは、勉強や手伝いなど、誰かが何か言いつけないと、 何一つすることが、出来ません。
なぜかというと、親が手塩にかけたり、割り込んでものを言いすぎたりしたためです。
肝心なことは、子どもに家の中で、使い方を教えることです。
エンピツならば指のあて方だったり、もし時間があるときならカッターで芯をけずってあげたりしながらカッターの使い方を教えることもいいでしょう。
ドライバーを使って目覚まし時計のふたなどを開け閉めしたり、箸をもたせて豆を一つ一つ取り分けたりするのもよいでしょう。
子どもが表現するものをどんな小さなことでも親が褒めてあげることで自信につながる
子どもが絵を描いたとき、小さいことから、親は褒めてあげましょう。
その時に「こんな大したことのないことまで、見てくれている」と思うからです。
こうして子どもはやる気がでたり、自分に対して自信がでてきたりするのです。
それから、きれいな色を、子どもはたいへん好みます。
お母さんがきれいな色のエプロンや、洋服などを身に着けていると、気が付きます。
いくらか、意識して服装をととのえてみてください。
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