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重症化することもあり、油断は禁物
小さい子の中で、鼻に何かを詰めるのが癖になっているような子がいます。
想像がつく範囲では、おもちゃのピストルの弾、どんぐりの実、ビー玉などがありますが、それ以外にも、「なぜそれを入れようと思ったのか」とじっくり話を聞きたくなるような子どももいます。
かなり昔のアメリカ映画で、おばあちゃんのダイヤの指輪を鼻に突っ込んでしまった少年が病院にかかり、「また君か」と言われるシーンがありました。
たまたま入ってしまったような場合でも、癖になっている子でも、取り出すのに苦痛を伴うことに変わりはありません。
ちょっとしたアクシデントで入ってしまった子には再発防止のために、同じことを二度、三度繰り返す子には、どうすればやめてくれるかを考えながら、幼稚園や保育園ではどんな対策をとるべきかを考えてみましょう。
子どもが鼻に何か詰めて(詰まって)しまったとき
鼻の穴どまりならば、簡単に取り出したり、鼻をかむ要領でフンッと勢いをつけて出してしまうことも案外可能です。
取るのが難しそうなところに入り込んでしまったときは、無理に出そうとしないようにしましょう。
同じようなケースを診たことがあるお医者さんにお願いすべきです。鼻の中を傷つけずに取り出すスキルや道具をお持ちだと思われます。
子どもの耳に何かが入ってしまったとき
見える場所にあり、簡単に出てきそうなものなら、物が入り込んでしまった方の耳を下に向けて、耳を引っ張りながら、もう片方の頭を軽く叩いて異物が出てくるようにします。
小さな虫が入り込んでしまったときは、誘蛾灯を応用した方法が使えます。すなわち、暗い場所で懐中電灯などを使って耳の穴に光を当てるのです。虫が生きていれば、光につられて出てくるはずです。
耳かきなどが刺さってしまったら
自分で耳かきをしようとして、「耳かきは部屋の隅っこでやるように」と、おばあちゃんやお母さんに注意されたことのある人はいるのではないでしょうか。
耳の中に結構長くて鋭いものを入れるわけですから、取り扱いには注意が必要です。
もしも背後や耳かき棒を持っている手の方に誰かがいたら、その人の手や体が自分が耳かき棒を持っている手に当たったりするおそれがあるので、それを戒めるために「隅っこに」という言い方になったのでしょう。
この耳かきの例のように、細長いものが耳の中に刺さってしまう心配もあります。耳かき棒がもしも鼓膜まで達して破れてしまったら大変です。
しかし、耳鼻科で正しく処置してもらえば、鼓膜を再生することは可能ですので、慌てず騒がす診てもらいましょう。
耳かきといえば、耳の中をいじり過ぎて、出血したり、かさぶたになったりする例もありますが、気になってついついさわってしまうと、治りも遅くなってしまいます。
このような耳のけがのときは、耳鼻咽喉科で診てもらうことが大切です。デリケートで慎重に扱うべき場所なので、以前ならともかく、最近では耳の中に塗布するような薬は市販されていないようです。
治療のためには、医師の正しい処方のもとで出された薬を、指示に従って正しく使うべきです。
子どもの目の中に何か入ってしまったときは
目は皮膚もなくむき出しの状態ですから、少しでも何か入ると大変痛みを感じます。ごみ、ホコリ、小さな羽虫など、入り込む可能性のあるものはたくさんあります。
洗面器や、あるいは目の部分だけピンポイントで洗えるような小さな容器に水を張って、まばたきをするように指示します。あれば、プールの水を洗う専用の水道などで洗う方法もあります。
水に顔や目をつけるのを嫌がるお子さんの場合は、涙と一緒に流れ出るように促します。
目頭を押さえたり、あくびをするまねをして「先生のまねしてごらん」とあくびをさせたりすると、あまり工夫や痛い思いをせずに涙が目に浮かびます。
それでも何となくすっきりしない、あるいは取れている様子がうかがえないようならば、低刺激の子ども用の目薬をさして、洗い流します。
嫌がるようでも、「きれいきれいしたら、痛いの治るよ」「ちょっとだけだから我慢してね」などと声をかけてみるといいでしょう。
もしも薬品などが目に流入してしまった場合は、まず流水で洗い流し、心配ならその後、、眼科で診てもらうようにしてください。
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