「おだてる」と「褒める」は全く別物
そもそも、「おだてる」とは違い「褒める」という行為は、相手に対して愛情をもってなければ、できないものです。
それは、あくまで自分がこう感じた、こう思った事柄を相手に伝達したい、という気持ちからくるものだったりします。決して、相手を利用するために、使う言葉ではありません。
これを言えば「相手はきっと、こうしてくれるだろう」というように、相手を利用するかのような「おだて」と「褒める」とは全く違います。 最近の親は、「おだてること」と「褒める」ことを取りちがえていることが多いようです。
「おだてる親」「褒める親」がそれぞれ子どもに与える影響とは?
「おだてる」とは自分の求めるものの為に、相手を奮い立たせようとすることをいいます。ですから、気付かずに、たやすく子どもを「おだてる」と、気が付いたときには、親と子の信頼関係にひびが入っていたということもあるのです。
結果として、子どもは親に「やっぱり、おだててたんだ、信用できない」という思いを抱いてしまうのです。
反対に「褒める」というのは、たとえ五年前のことでも、遠い昔のことでも、自分が感じたことを伝えたいのです。そのような感情は愛情がなければ、できないことでしょう。
そして「褒め言葉」は時間が過ぎても、風化することはありません。むしろ気分が落ち込んだ時、昔聞いた「褒め言葉」はたいへん心をやさしくさせてくれます。とても心地よい気持ちになるのです。
さらに「褒め言葉」には、子どものやる気をアップさせるパワーがあります。逆に「おだての言葉」は、子どもの意欲を下げてしまいます。
「お母さんがさっき褒めてくれたのは、うそだったんだ。もう忘れてるもの」というように「おだて」の場合感じるのです。
「おだてる親」「褒める親」のまとめ
要するに、「おだて」は駆け引きであって「褒める」のは自然に出てくる言葉ですから、母親の「おだて」に気が付いたときは、当然子どもは傷つきます。乗せられていた自分に気付いたからです。
不用意な言葉でおだててしまうと、子どもを傷つけてしまうのです。子どもは、親のあたたかい言葉があれば、うれしい気持ちになれるものです。
「元気でいてくれるだけで、お母さんうれしい」その言葉に、自信がうまれるのです。
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