お腹の中の赤ちゃんの発育とお母さんの体重増加
受精から8週未満の赤ちゃんを「胎芽」といいます。
妊娠8週では胎芽は頭から足の長さが2cm程度で、超音波検査での観察で心臓の音を確認することができます。
同時に、目、耳、鼻、口などがつくられはじめます。
妊娠10週以降から出産までを「胎児」と呼びます。
胎児は子宮内で羊水に満たされた卵膜(羊膜)に包まれ、へその緒を通じて胎盤から酸素や栄養の供給を受けて成長しています。
妊娠12週では胎児は身長が7~9cm程度になり、性器がほとんど完成されます。
妊娠16週では体重も100g程度になり、手足の運動が活発になってきます。
お母さんはこのころから、
「あ、けった。」「今日はよく動いているな。」
など感じられるようになります。
また、髪の毛が生えてくるのもこのころです。
超音波法によって性別の判定もできるようになります。
妊娠24週では胎児は500g程度になり、未熟ながらも肺がつくられはじめます。
妊娠28週では体重は約1100gになり、皮下脂肪がつきはじめ、爪も生えます。
妊娠32週では体重はほぼ1800gになり、24週ころからつくられた肺も、だんだん完成に近づいていきます。
妊娠40週では体重は約3000g、身長は約50cmになります。
そして、お母さんのおなかからでてきても自分の力で生きられるように、呼吸機能、体温調節機能、おっぱいを吸うための機能、母乳を消化吸収するための機能などが完成されていきます。
また、妊娠中のお母さんの体重増加についてお話しします。
前述したように、赤ちゃんは最終的に3kg程度になります。
そのほかでは、赤ちゃんを支える胎盤は0.5kg、羊水は約1kg。合計で5kg程度ですね。
なので、体力をつける意味で、もう少しの余裕を残しても、お母さんの体重増加は7kg前後が望ましいとされています。
妊婦はいくら食べても許させる風潮にありますが、あまり体重が増加しすぎても、妊娠糖尿病になったり、妊娠高血圧症候群になったり、巨大児が生まれたりとたくさんのリスクがあります。
3食きちんとバランスのいい食事を心がけ、栄養補給のできるような質のいいおやつを食べて健康な赤ちゃんが生まれるように頑張りましょう!
スポンサードリンク