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スズメバチはただのハチなのか?
屋外には虫がたくさんますし、中には人間の体を刺す性質のものもいます。
かゆくて不愉快ではあるものの、蚊に刺される程度ならば、薬を塗るくらいで何とかなりますが、ヒトスジシマカが媒介になったというデング熱パニックも記憶に新しいところであり、油断は禁物です。
そして、最近は都市部の住宅街でも増えた印象のあるスズメバチの巣。駆除は専門業者さんに頼らないとどうにもならないほど危険で厄介なものです。
ミツバチ程度でも刺されれば、かなり鋭い痛みが走りますし、大量のハチに刺されることで、アナフィラキシーショックに見舞れれるケースもあります。
それがスズメバチとなると……と、考えただけで恐ろしいものがあります。
ミツバチは刺した後、自分の針を人体に残しますので、ハチ自体はこのときに死んでしまいますが、
スズメバチは何度も刺すことができる上に攻撃的な性質であり、ただでさえ大きな体に恐怖を感じずにはいられない、非常に恐ろしい生き物です。
ハチの“一度”刺されただけでは死なないけれど
「アナフィラキシーショック」については先述いたしました。
ほかの生物等でも報告例はありますが、ハチの場合、一度目に刺されたときにできたハチ毒の抗体が、2度目に刺されたり、多くのハチに一斉に刺されてしまうために過剰に反応して起こってしまう、
じんましん、呼吸困難、めまいといった症状の総称です。
アレルギー体質の人などは、ハチに支えるリスクが大きいところに出かけるべきではないでしょう。
子どもがハチに刺されたときの対処法は
ミツバチは刺したときに針を人間の体に残すことは既にお話ししましたが、ここからハチ毒を放出するので、
皮膚に針が残っていたら、ピンセットやテープ(布テープや脱毛用に使えるテープなど)を使って取り除いてください。直接手で触れては危険です。
その後、刺された部分を流水で洗い流して冷やします。病院で診てもらって診断をもらうまでは、市販の薬は使わないようにしてください。
アンモニア(アルカリ性)で中和されるといわれますが、実際には中和はされません。
この処置は、初めてハチに刺されたときも大切ですが、2度目以降はさらに大事です。できるだけ早く処置することもお忘れなく。
子どもがドクガの幼虫など毛虫に刺されたとき
公園、一般家庭の生垣としてもよく見かけるサザンカやツバキの葉の裏に、毛虫がついていることがあります。
好奇心旺盛な男の子などが興味を持ってさわってしまうおそれがありますが、
毒性のあるチャドクガなどの幼虫の場合、毛を飛ばすことで毒を振りまく生活がありますし、死骸であっても毒性が消えないので大変危険です。
虫好きで手を出しがちな子どもはもちろん、毛嫌いして自分から働きかけない子どもであっても、絶対に触ったり近づいたりしないように気をつけさせます。
毒に触れてしまうと、皮膚が赤くなって強いかゆみを生じます。ハチ同様、2度目以降の被害がより深刻となります。
ハチのときと同様、処置の際には刺された部分に手を触れないように、テープやピンセットを使って毛を除去し、流水できれいに洗い流してください。
毛が残っている可能性の高い洋服も総着替えさせた方が効果的でしょう。
これもハチの場合と同様ですが、素人判断で市販のかゆみ止めをつけるのは絶対に避けてください。かゆみは冷やすことで幾分やわらぎますので、薬はつけず、冷やして皮膚科で診てもらいます。
また、ドクガの幼虫と思われる毛虫は、駆除することが肝心です。殺虫剤は近隣住民の迷惑になる可能性があるので、可能ならば焼き討ちのような方法をとります。
自分たちの手でもできますが、不安がある場合は専門の業者に連絡してください。
公園など公共の場所で見かけた場合は、その公園を管理している役所の所管課(公園関係の課)か、公衆衛生や生活環境に関する仕事をしている課に連絡して、駆除をお願いしましょう。
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