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子供が罹ると怖い病気『細菌性髄膜炎』は『ヒブワクチン』で予防できる!
子供の命に関わる怖い病気の一つに「細菌性髄膜炎」という病気があります。
生後6か月~1歳くらいが一番かかりやすく、5歳くらいまではかかる危険があります。
「細菌性髄膜炎」は、どのような病気なの?
細菌性髄膜炎は、ヒブ(ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型:Hib)が引き起こす感染症です。
現在は「ヒブワクチン」の接種で予防できます。
ちなみにワクチン導入前の日本では、細菌性髄膜炎に年間約1,000人がかかっており、そのうち約60%はヒブによるものでした。
ヒブ感染症は誰でもかかりうる感染症ですが、保育園などの集団保育で生活している子供は2~3倍かかりやすいと言われているそうです。
ヒブが鼻やのどから入り、脳を覆っている髄膜や喉の奥にある喉頭蓋(こうとうがい)などで炎症を引き起こします。
そのうち、髄膜で炎症を起こした場合を「細菌性髄膜炎」と呼びます。
脳の中に膿がたまったり、脳脊髄液が増える「水頭症」を起こすこともあります。
「細菌性髄膜炎」の症状と治療
初期症状は、発熱、嘔吐、機嫌が悪いなど、風邪の初期症状とよく似ているので判断が難しい病気とも言えます。
このため、どうしても診断が遅くなりがちになります。
しかしその後に、ぐったりする、けいれん、意識障害などの症状が出てきます。
治療で使用される抗菌薬が効かない場合もあり、治療はとても難しいそうです。
発症した子供のうち、2~5%くらいが亡くなってしまい、約30%くらいに脳の後遺症が残ってしまいます。
また一見後遺症が無いように見えても、中学生頃になって軽度の知能低下が判明することもあるのです。
その他の後遺症として、発達・知能・運動障害や聴力障害が起こることもあります。
喉頭蓋炎になってしまった場合は、重症化し気道が狭くなって窒息死することもある大変危険な病気です。
「ヒブワクチン」で予防できる!
しかしこれらの恐ろしい病気は「ヒブワクチン」で予防できます!
日本では世界から20年も遅れて2008年にやっと接種可能となり、2013年から定期接種となりました。
生後2か月から接種できますので、肺炎球菌やロタウィルスなどのワクチンと同時接種が可能です。
命に関わる危険な病気から、ワクチンで予防してあげて下さいね。
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