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重症化しやすい赤ちゃんの風邪 『RSウィルス』
赤ちゃんの風邪は時に重症化し、肺炎などを起こして入院することがあります。
近年インフルエンザの重症化や脳症は予防接種で予防できる!と大々的に言われ、周知されてきたように感じます。
しかし、赤ちゃんの風邪はインフルエンザだけ気を付ければ良いわけではありません。
「RSウィルス」という病気を聞いたことがあるでしょうか?
このRSウィルスにも気を付けなければいけないことを覚えておいて欲しいと思います。
「RSウィルス」という病気とは
重症化が怖い風邪といえば、インフルエンザを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、実はRSウィルスによる風邪や重症化が多く見られることをご存じの方は、意外と少ないかもしれませんね。
RSウィルスは秋~春(10月~3月頃)に流行します。
RSウィルスのRSとは、Respiratory Syncytial(呼吸器合胞体)の頭文字をとったものです。
RSウィルスは大体2才くらいまでにほとんどの子供が感染する呼吸器の感染症です。
何度も感染することがありますが、2歳以上の子供は軽い風邪や鼻風邪のような症状で済んでしまうことがほとんどです。
しかし、呼吸器がまだ成長していない6か月未満の赤ちゃんは重症化しやすいのです。
重症化すると、細気管支炎や肺炎を起こして入院が必要となるケースもあり、気をつけなければならない病気です。
RSウィルスの症状
初めは、鼻水や鼻づまりなどの鼻風邪のような症状から始まることが多いようです。
高い熱が出たり、咳が出始めたら早めにかかりつけを受診しましょう!
ゼーゼー、ヒューヒューというような喘鳴が聞こえる時は、呼吸困難を起こす恐れがあるので至急受診して下さい。
ちなみに特効薬はなく、解熱剤や去痰薬などを使った対処療法で治療していきます。
咳がしつこく、痰がからむので、水分を沢山与えてあげると良いでしょう。
重症化しやすい赤ちゃんは要注意
重症化しやすい赤ちゃんは特に注意が必要で、少しでも疑わしい症状が見られた場合には早めに受診することをオススメします。
重症化しやすい赤ちゃんは以下の通りです。
・生後6か月未満の赤ちゃん
・先天性の心疾患がある赤ちゃん
・喘息などの慢性的な肺疾患がある赤ちゃんや子供
・早産で産まれた赤ちゃんや子供
接触感染、飛沫感染するので、風邪の流行期は人ごみへの外出を控えるようにしましょう。
また、ご家族で風邪の症状がある方はマスクをして、できるだけ赤ちゃんとの接触を控えるようにして下さい。
単なる風邪のような症状から始まりますが、重症化するとしつこい咳に悩まされます。
気を付けて様子を見てあげて下さいね。
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