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5歳以下の子供に多い原因不明の病気 『川崎病』
現代にはまだ謎が解明されていなかったり、特効薬が開発されていない病気が沢山あります。
その一つに「川崎病」という病気があります。
川崎病は0~4歳くらいの子供に多く見られる原因不明の病気です。
正式な病名を「小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群」といいます。
1967年に病気を発見した川崎富作氏の名前をとって「川崎病」と呼んでいるそうです。
川崎病はどんな病気なのでしょう
全身の血管が炎症を起こしてしまうという病気で、診断されたら入院治療が必要です。
心臓に血液を運ぶ冠動脈という血管に瘤(こぶ)ができる(=冠動脈瘤)と命に関わることがあるため、心臓の検査ができる病院へ入院します。
尚、川崎病にかかった子の10%に冠動脈瘤が見られるそうです。
瘤の内側に血栓ができやすく、血流が悪くなると心筋梗塞を起こす可能性があります。
そのため、治療や検査をしながら慎重に経過観察することが大切となります。
川崎病の原因はいまだ解明されていません。
しかし全身に血管炎症が見られるので、体の免疫機能に何か関係があるのではないか?と言われているそうです。
なぜか5歳以下の子供に多い病気で、中でも1歳くらいの子供に発症が多いのが特徴です。
川崎病の症状とは?
最初は風邪のような発熱、咳、鼻水といった症状から始まります。
しかし次第に下記のような症状が出てきます。
・原因不明の高熱(39~40度)が5日以上続く
・数日後、水疱性ではない赤い発疹が全身に出てくる
・手のひらや足の裏が赤くなる(発疹が出るくらいから)
・唇が赤くなる
・舌がイチゴのようにブツブツ赤くなる
・首のリンパが腫れる
これらの症状のうち、5つ以上当てはまった場合に川崎病と診断されます。
冠動脈瘤は発症してから7日程度で大きくなり、2~3週間でピークを迎えます。
ですから1カ月程度の入院が必要となります。
熱はたいてい2週間くらいで下がります。
しかし、熱が下がってきた頃から手足の指の先からポロポロと皮膚が剥けてくるのも川崎病の特徴です。
病気の原因こそまだわかっていませんが、現在は治療方法や検査方法なども確立された病気なので、しっかりと検査や治療を受けていれば以前ほど怖い病気ではありません。
原因不明の高熱が続く場合はかかりつけ医にしっかり相談しましょう。
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