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喉と舌が真っ赤!溶連菌感染症のお話
喉の痛みを伴う病気にはいくつか種類があります。
扁桃炎や咽頭炎が代表的な喉の病気かと思います。
時々、「溶連菌(ようれんきん)感染症」という病名を耳にすることがあるかと思います。
これも同じく喉の病気です。
溶血性連鎖球菌による病気の主な症状
・39度前後の高熱
・喉が真っ赤になって痛みがある
・嚥下痛(えんげつう)があるので食欲が落ちる
・嘔吐や頭痛が見られることもある
なぜか3才未満の疾患ではあまり高熱は出ないという不思議な病気でもあります。
1~2日経つとかゆみのある赤く小さな発疹が出て、やがてそれが徐々に全身に広がっていきます。
その後、舌にも赤いブツブツとした発疹のようなものが出てきます。
これを「いちご舌」と呼びます。
首筋のリンパの腫れが見られることもありますが、風邪とは違い咳や鼻水はあまり見られません。
治ってきた頃に指先等の皮がペローンと剥けてくることもあります。
病院では、喉の粘膜を長い綿棒のような物で触れて分泌物を採取し検査します。
陽性となれば、抗生剤で治療していきます。
薬を服用すれば2日程度で熱が下がり、喉の痛みや発疹も無くなってきます。
合併症(リウマチ熱や腎炎など)の予防のため、抗生剤は2週間程度服用する必要があります。
症状が改善されても、お医者さんの指示通り抗生剤の服用を続けて下さい。
溶連菌のピーク時は喉の痛みが強い
特に危険な様子が無ければ、通常の生活で大丈夫です。
飛沫感染するので、溶連菌が付着した食品から感染することもあります。
感染してから2~4日で症状が出てくるので、知らず知らずのうちに家族内で感染を広げていることもあります。
一人かかったら他の兄弟(および家族)も検査してもらうと安心ですね。
一度かかっても体内に抗体が作られないようなので、繰り返しかかることもあるそうです。
溶連菌のピーク時は喉の痛みが強いので、熱い物や酸っぱいもの、炭酸飲料のような刺激物は避けてあげて下さい。
無理に食べさせたりせず、食欲が無い時は水分だけしっかり補給させれば大丈夫ですよ!
ゼリー、アイス、プリン、スープ、おかゆ、煮込んだうどん、豆腐等が食べやすいかもしれませんね。
抗生剤を服用して3日程度経っても熱が下がらない時は再受診しましょう。
他の病気が潜んでいたり、合併症を引き起こしているかもしれません。
この病気は登園や登校に関するキチンとした決まりは定められていません。
「熱が下がってから7日以上経過してから」もしくは「発病して7日以上経過してから」など色々言われていますが…。
人に感染させる恐れが無くなってから登園(もしくは登校)させることが大切です。
かかりつけの先生と相談しましょうね。
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