私の出産体験談 ― episode 2 いよいよ入院
陣痛開始から26時間となった翌朝6時。
陣痛の間隔が12分だったり7分だったりバラツキがあるものの、10分を切っていることもあり1度病院に電話。
病院へ電話する時は、必ず本人がかけるように指導されていた。
電話口での様子を見て緊急性を判断するため、また電話中に陣痛が起った場合に病院側が間隔や痛みの長さを把握できるためだそうだ。
直近1時間の陣痛の間隔と痛みの長さを報告するが、
「きっちり10分間隔ではないので、入院するまでには至らない」
「もう少し家で我慢してみて下さい」と空振り。
やはり初産婦は10分間隔にならないと駄目なのかと、そこから更に3時間悶々として過ごす。
朝9時。やはりまだバラツキはあるが、1時間に6回~7回痛みが来ている。
「1時間で6~7回なら、10分間隔で6回来たのと同じだろう」と開き直り、また断られるかもと恐れつつ病院へ2回目の電話。
話している途中に陣痛が来たので、思いきり「痛いです~」と泣き言を言ったら「じゃあ、入院しましょうか」のお返事。
病院に行ったところで陣痛が治まるわけではないのに、「入院OK」が魔法の言葉に聞こえた瞬間。
入院準備は既に済ませてあったので、さあ荷物を持って病院へ・・・といきたいが、陣痛の合間にトイレ、洗顔、着替えを済ませなければならないので、遅々として出発準備が進まない。
それでもどうにか出発して駐車場へ・・・と思ったら、駐車場に行くまでの僅かな距離で陣痛1回。
地面に座り込んで耐える。
車に乗り込んで動き出したら、今度は車内なので痛みを逃すのに楽な姿勢が思ったように出来ない。
いつもの病院までのたかだか15分の距離が、2倍にも3倍にも感じる。
人生であれほど赤信号を恨んだ日はないと思う。
ようやく病院へ到着。
1階入り口から3階の産婦人科までの距離も遠かった。
入り口近くで1回、エレベーター前で1回、3階に着いてすぐに1回と合計3回も陣痛の波に襲われていた。
産婦人科の受付を通るとすぐ助産師さんが車椅子を持ってきてくれて、分娩室に運んでくれた。
そんな良いものがあるんだったら、病院についた時借りれば良かった!と自分の間抜けさを嘆く。
助産師さんも事前に電話したんだから、「1階までお迎えに行くよ~」とか「歩けそう?」とか聞いてくれれば良かったのにとか思っていた。
病院はLDRで陣痛から出産まで全て1つの部屋で行われる。
運ばれた分娩室で早速内診。
何と、子宮口6センチ。
「昨日までは3センチだったのに、そりゃ痛いよなあ」
「ラズベリーリーフティーってホントに子宮口を柔らかくしてくれるんだあ」
「6センチってことはもう生まれる?」
6センチまで自宅で耐え抜いた自分を自画自賛。
初産って時間がかかるっていうけど、この調子ならもうイケる?とテンションが上がる。
しかも、痛みに耐えながら必死につけていた陣痛の記録を褒められ、余計テンションが上がる。
助産師さんからは「夕方までには生まれるよ」と診断が下る。
時刻は10時少し過ぎ。
この後、上がったテンションは次第に降下していく・・・。
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