妊娠出産したことがあると子宮口が開くの？

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内診をしていて先生が「子宮の入り口が開いているね。」

子宮の入り口が開いているってことは前回の妊娠出産で子宮が緩くなっているってこと？

聞きたいけどきけない・・・。

子宮口が開いているとは、子宮の入り口が開いているという事です。

子宮の入り口は子宮の外と内側と２か所あります。

子宮の入り口は初産婦(まだ赤ちゃんを産んだことのない人)ではピンホール位です。

一度以上出産の経験がある人は内側の子宮口は閉じていますが、外側の入り口は１～２ｃｍくらい開いています。

子宮口は誰でも開いているのです。

では、何が問題なのでしょう。

全体の妊娠の１％、中期の流産原因の２０～３０％に起こる子宮頚管無力症が心配される事です。

子宮頚管無力症は子宮の内側の入り口が開いてしまう事で、赤ちゃんが満期までお腹にいることが出来ずに出てしまいます。

ママには痛みとか気持ち悪いとか症状がないまま赤ちゃんが出てしまうので、子宮頚管無力症の時は子宮の入り口を開かないようにする手術をする事があります。

出来るだけ安静にします。

手術が必要な時は１４～１８週位を目安に手術します。

手術をした場合は妊娠の満期が来た時に子宮口を縛っていたひもを取ります。

ひもを取ると３０～５０％の方がそのまま出産になります。

ただ、手術をしたらから確実に大丈夫とも言えません。

子宮口が開いている原因が他にある場合には手術をしても赤ちゃんが出てしまう事があります。

子宮口の開き方以外でも初産婦と経産婦に違いがあります。(妊娠・出産とは直接関係ないのですが・・・)

厳密にいうと子宮口でなく、膣が違います。

出産を経験していない初産婦の子宮はザラザラしています。

経産婦はホルモンと赤ちゃんの頭を通した事で表面が滑らかです。

都市伝説的に「経産婦はあそこが緩くなる」とは、この膣部がザラザラしているか、つるっとしているかの違いで膣の筋肉の違いではありません。

子宮口が開いていると言われてしまうと、正直、焦ってしまうと思います。

誰でも子宮口は開いています。

開き方の程度は時が経たないとわかりません。

なので、あせらず静かに成長を待ちましょう。

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