不妊治療を「止める」という決断
不妊治療に、疲れてしまった。と、言う声を聞いたことがあります。
私も、その1人です。
不妊治療を始める前には想像もしていませんでした。
治療をしたら、妊娠するものだと思い込んでいました。
でも、現実は違っていました。
今、不妊治療3年目にして、不妊治療の疲れをしみじみ実感しています。
毎日毎日、同じ時間に痛い筋肉注射の誘発剤を注射して病院に週4回は通院する。
私は埼玉の田舎に住んでいるので、病院に行くまで片道3時間半は掛かります。
往復7時間くらいの時間を費やしている。交通費もかなり嵩みます。
こんな生活を3年間も続けていたら、疲れが出るのもしょうがないですよね。
不妊治療を始めて、変わったこと。
それは、夫婦ケンカが増えた。
不妊治療で妊娠しない苛立ちが、日に日に夫婦間の空気を悪くしていました。
生理が来てしまった時、主人を責めたり、言い争いを毎日したり・・。
顔を合わせるのも嫌になってしまった時もありました。
夫婦2人とも疲れ果ててしまったと感じた最近。
このままでは夫婦生活の危機になってしまうかも・・。と感じました。
その時、頭を過ぎったのは「不妊治療を止めること」でした。
治療を続けても、子供が授かる保証はない。
このまま続ければ、身体はボロボロになり、貯金も底をつき、夫婦仲も悪化してしまうのが目に見えていました。
今の幸せを失ってしまうのは悲しいことです。
子供だけが人生の全てではない。
私は主人に思い切って、今後の事を相談しました。
不妊治療の事を夫婦で何回も話し合いました。
お互い泣きながら、何度も話し合った結果。不妊治療に、終止符を打つことに決めました。
3年間、やれるべきことはやった。
これからは夫婦2人で仲良く生活していき、今のこれからの幸せを大切にしていこう。
2人の意見は一致しました。
不妊治療のゴールは、妊娠して出産するものではないのです。
いつまでも続けることは難しい不妊治療。
不妊治療は金銭的にも精神的にも辛い治療です。
他にも、卵子は年齢とともに老化していきますから、女性は年齢のタイムリミットもあります。
不妊治療は若いうちしかできない治療でもあります。
私は25歳から3年間治療をしました。
タイミング療法7回、人工授精5回、お金もたくさん使いました。
でも、1回も妊娠しませんでした。
これが、現実なんです。不妊治療をしたからって、妊娠・出産できるわけではありません。
幸い妊娠できても、流産する確率も高い。
私は、もう終わりにしようと心に決めてました。
でも、私は不妊治療をしたことに後悔はありません。
辛くて痛かったけど、その分、鍛えられた部分もあります。前より強くなった気がします。
不妊治療をしたからこそ、「命の奇跡の大切さ」を知ることができました。
自分自身がこの世に生まれた「奇跡」に感謝すると同時に、両親に健康体で産んでもらったこと、今ある自分の身体を大切にしようと思いました。
私の不妊治療の経験が、これから不妊治療する方への参考になったら嬉しいです。
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