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妊娠糖尿病。なんと妊婦さんの8人に1人がかかるという珍しくない病気なんです。
最近よく聞くもともと血糖値が高いわけじゃないし私には関係ないわと思っているあなた!他人事じゃないんですよ(; ・`д・´)
もし妊娠糖尿病になってしまった場合、食事療法が基本となりますが、その食事の仕方や内容について書いていきます。
妊娠糖尿病の原因
そもそも、元から血糖値が高かったわけでもないのに何故急に妊娠糖尿病になってしまうのでしょう?
妊娠前に糖尿病じゃなくても、妊娠すると胎盤からでるホルモンがインスリンの邪魔をしてしまうため、ブドウ糖が取り込まれにくくなり、血糖値が上がりすぎてしまい妊娠糖尿病になってしまうのです。
妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて発症し、糖尿病までには至らない軽度のもので、重度の明らかな糖尿病とは区別されています。
今まで高血糖、糖尿病とは関係なかった人でもかかるもので、発症率は12%にもなるそうです。
妊娠糖尿病になりやすいとされるのが、高齢妊娠、肥満、2型糖尿病の家族歴がある、過去に妊娠中の高血糖があった人です。
これに当てはまっている人は特に注意が必要です。
妊娠糖尿病はこれといった自覚症状がなく、血液検査で初めてわかることがほとんどです。
妊娠中に高血糖でも、出産後には正常値に戻ることが多いようですが、将来的に糖尿病を発症するリスクが高いとされていますので、産後も気をつけていかなければなりません。
妊娠糖尿病の対処方法
厄介なのが、妊娠糖尿病は予防できないということ。
普段から食事に気をつけている人でもかかってしまうことがあるので、妊娠糖尿病になってしまったら、自分を責めずに前向きに食事療法から始めていきましょう。
妊娠糖尿病は食事療法が基本
糖尿病と同じように、妊娠糖尿病でも食事療法が基本となります。
食事制限をすることで血糖をコントロールし、高血糖にならないようにします。
食事制限といっても、摂取カロリー減らしすぎたり、偏った食事は良くありません。
赤ちゃんと母体の健康のためにも炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維の栄養バランスのとれた食事を心がけることが重要です。
妊娠糖尿病での食事量
妊娠中は食べ過ぎも食べなすぎも良くないので、1日に必要な摂取カロリーを把握し、食事を調節しましょう。
非妊娠時の標準体重(身長m×身長m×22)×30kcal
これに妊娠初期で+50kcal、中期で+250kcal、後期には+450kcalが1日の必要摂取カロリーとなります。
もともとBMIが25以上の妊婦さんの場合は、体重が増えすぎてしまうといけないので、プラスはしなくてもいいそうです。
妊娠糖尿病での食事内容
炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維の栄養バランスのいい食事をとることが大切です。
ご飯、パン、麺、イモなどの炭水化物を主食とし、肉、魚、大豆製品、卵などを使ったメインのおかず、副菜には野菜、キノコ、海藻などを使った小鉢の主食・主菜・副菜を取り入れるだけで簡単にバランスのいい献立ができあがります。
やはり糖質、塩分、脂質を控えた和食を中心とした食事が健康にいいですね。
妊娠中は、赤ちゃんに血液がどんどん運ばれるため鉄分、人間の体を造るタンパク質、赤ちゃんの骨や歯を造るカルシウム、赤ちゃんの発育を助ける栄養素葉酸、便秘解消・ブドウ糖の吸収を緩やかにしてくれる食物繊維は積極的に摂るようにしましょう。
反対に、血糖値を上昇させる糖質や高血圧のもとになる塩分は控えるようにするといいですね。
高血糖にならないための食べ方
お腹がすいている時に一度にたくさん食べると食後の血糖値が急激に上がりやすくなります。
1日に3食ではなく、4~6食に分けて食べるのも効果的です。
少しずつ分けて食べることで、食後の血糖値の上昇をゆるやかにし、空腹時間を短くするとケトン体の生成も抑えられます。
よく噛んでゆっくり食べることで少ない量でも満腹感が得られるのでいいですよ。
食べる順番も血糖値を上げにくい野菜から食べ始めて、汁物、おかず、最後に炭水化物とちょっと工夫するだけで血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
最後に炭水化物にすると、ご飯少なめでも満足できるのでオススメです。
食事療法がダメならインスリン療法
血糖値がそんなに高くなければ食事療法でも改善できますが、重度になってくると食事だけでは血糖値をコントロールするのは難しく、インスリンを使った治療が必要になります。
インスリン療法では、自分で食前食後に血糖値を測定し、インスリンを投与します。
必要に応じて入院することもあります。
入院の場合は、妊娠糖尿病についての知識を身に着け、病院食で経過観察、インスリンの自己注射の仕方を教わったりして、自分で血糖をコントロールできるようにするそうです。
大体3日~1週間程度らしいですが、入院となると色々大変だと思うので、なるべくなら食事療法で治療していきたいですよね。
妊娠糖尿病によるリスク
妊娠糖尿病になると、妊娠高血圧症候群や早産になりやすく、十分に気をつけなければなりません。
また、妊娠初期に血糖値が高いと、赤ちゃんに先天異常が起こる確率も高くなります。
妊娠中に血糖値が高い状態が続くと、赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になったり、新生児低血糖、黄疸などの合併症が起こりやすくなると言われています。
こうしたリスクを避けるためにも、しっかりと血糖値をコントロールしていくことが重要になります。
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