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頭はたいせつな場所です
小さな子どもは体に対して頭の比率が大きめなので、バランスを崩しやすくなっています。
そのせいかしょっちゅう転び、頭をぶつけたり、けがをしたりするトラブルも意外と頻繁に起きているものです。頭部には大切なものがぎっしり詰まっていますから、注意が必要です。
頭にさわったときの違和感「こぶ」
子どもが頭をどこかにぶつけてしまったら、おでこや後頭部などをさわって、ぼこっと膨らんだ、違和感を覚える部分がないかを確認します。
いわゆる「こぶ」というものです。こぶができてしまっているときは、保冷剤をくるんだタオルや冷たいおしぼりなどで冷やして、しばらくおとなしくしているように言い聞かせます。
こぶの中身は内出血などで、小さなものなら処置が正しければやがて消えますが、タンスの角などのちょっと鋭利な部分にぶつけると、逆にへこんでしまうこともあります。
お医者さんに診てもらうなら、診療科目は整形外科になります。
子どもの頭から血が出ているときは
状況からして大変あわててしまいそうですが、出血のモトである傷口を確認し、流水でその部分をきれいに洗います。
頭の傷は、そう大きくなくても出血しやすいので、冷静に傷の大きさや場所を見て、ガーゼなどで血を止め、冷静に様子を見るようにしてください。
血があらかた止まった後、機嫌よく遊んでいるようなら特に問題はないでしょう。
血がなかなか止まらない、止まったが頭が痛そうだったり、むずかったりする様子が見られるときは、救急対応の病院に連れていくか、救急車を呼んでください。
頭に傷はないが、子どもの様子がおかしい
何度も言いますが、頭は大変大事な場所です。
人を物に例えるのははばかられますが、何か精密なマシンを落としたり、ぶつけたりした場合は、たとえ見た目に変化がなくても、「壊れたのではないか」と心配になるものでしょう。
人の頭部も同じことです。
もしもぶつけたときに特にけがしていなかったとしても、いつもよりも元気がない、あるいは目がうつろでぼんやりしているなど、気になる症状が見られるときは、安静にさせて様子を見てください。
それでも状態が好転しないときは、病院で診てもらいます。
また、すぐに症状が出ない場合もありますから、幼稚園や保育園でけがをした場合、
スタッフは「こういう状況で頭を打ったが外傷はない。園では元気に過ごしていたが、場所が場所なので、おうちに帰ってからも気にかけてやってほしい」等の情報を伝えておくことが大事です。
子どもが意識を失ってしまった
頭をぶつけ、その場に倒れて意識がないというような場合、まずは呼吸をしているかを確かめてください。
呼吸が感じられないときは、人工呼吸をほどこします。呼吸していることが確認できたら、横向きに寝かせます。これは、胃の中のものを吐いて気道に入り込んだりするのを防ぐためです。
また、頭を打った場合は、頸椎も傷つけている場合がありますので、体や頭の位置を動かすときは、静かに慎重に行ってください。
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