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子どもが出来ると、絵本を読み聞かせてあげる経験をすると思います。
今は、絵本自体が面白く、ただ子どもが見ているだけでも満足できるものもあるかもしれませんが、しっかりと読み聞かせをしてあげることで、聞く力を育てる事が出来ます。
読み聞かせをしてあげても、すぐに飽きてしまう。
よそ見をしたり、先に先にとせかすというようなことがあると思います。
それは、山場を理解している証拠と共に、今読んでいる所に興味を示せていないという証拠ですね。
絵本の上手な読み方・伝え方 *本を持つ角度も大切*
小さいうちは、膝の上に座って同じ方向で一緒に読むということが多いかもしれませんが、落ち着いて座って見られるようになってきたら、対面式で読んであげる形が増えますよね。
保育園や幼稚園にいくと、先生対園児という形で読む事が多いので、練習にもなります。
しかし、膝の上に居た時よりも距離が出来ますから、興味がなければすぐに違うことへと興味が移ってしまいやすくなります。
実は、ちゃんと絵本が見えていないからかもしれませんよ。
対面で読む場合、片手で本を開いて、横から覗くようにして読みますよね。
まっすぐに立てて読んでいるつもりでも、自分が見やすいようにやや上向きになっていることもあります。
読み手にとって、真っ直ぐ・やや上向きというのは、対面で聞いている聞き手にとっては、見にくい角度になります。
電気の照明などで光ってしまい見にくくなるのです。
やや前のめりに倒して読むようにすると、照明で反射せず、聞き手はしっかりと絵本を見ることが出来ます。
慣れないと手首が疲れますが、このちょっとした違いが伝わりやすさに影響します。
絵本の上手な読み方・伝え方 *一呼吸の間*
ページをめくるとすぐにお話しを読みはじめると思いますが、そこを一呼吸置くだけで、聞き手への伝わり方は違います。
ページをめくり、一呼吸置いてから読み始める。
読み終わったら一呼吸おいてから次のページへ…。
ページごとにはじめと終わりに一呼吸入れます。
この一呼吸は聞き手を絵本の世界に集中させてくれる魔法の間になります。
どんどん読み進めていくと、めくられたページの絵をみながらお話を同時に聞かなくてはいけません。
しかし、この一呼吸をおくことで、まず絵の全体を見ます。
そこからお話が耳に届くため、世界観の理解にもつながります。
話し終えた後の一呼吸で、今話した内容と絵を自然と頭の中で振り返ります。
そうすることで、次への期待にもつながります。
少し怖いお話しなんかは、効果抜群です。
また、表紙と裏表紙にもこだわって絵本は作られています。
「はいおしまい」ではなく、裏表紙まで到着したら、もう一度ひっくり返し表表紙を見せ、そこで「おしまい」と区切るようにすると、より全体的に締りますね。
絵本の上手な読み方・伝え方 *抑揚は大切だが、感情移入のしすぎは禁物*
読み方が棒読みでは、聞き手は楽しくありませんよね。
抑揚をつけることはとても大切になります。
しかし、キャラクターごとに声を変えたり、激しい感情移入は必要ありません。
読み手はあくまでも絵本の伝道者でいいのです。
聞き手が想像を膨らませてキャラクターを想像していきます。
絵本の上手な読み方・伝え方 *素話は練習に最適*
素話(すばなし)…と聞いてもピンとこない方も多いかと思います。
この素話というのは、その名の通り、絵本などを持たずにそのままお話しをすることです。
昔はおばあちゃんなんかがよくしてくれましたよね?
この素話、実はかなり抑揚や読み方が上手でないと子どもはすぐに飽きます。
絵本のように絵がありません。
身ひとつで伝えるからです。
保育士さんや、保育士を目指している人にもこの素話をオススメします。
子どもが最後まで飽きずに聞いてくれるということは、かなり上手にお話しが出来ているということです。
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