妊娠すると起こる体の変化とその対処法
妊娠によるお母さんのからだの変化でもっとも大きな変化は、赤ちゃんや赤ちゃんが子宮のなかで成長するために必要なもの(卵膜、胎盤、臍帯、羊水など)の発育です。
出産予定日が近くなると赤ちゃんの体重は約3kgになっています。
赤ちゃんを支えている胎盤は約0.5kg、赤ちゃんを守っている羊水は0.8kgで合計で4~5kgもの重さになっています。
普通の女性が、4~5kgもの重さをおなかで支えることはできません。
妊娠するとこの重さに耐えられるように、母体ではものすごい変化が起こるのです。
まずは、赤ちゃんの入る袋となる子宮。
非妊娠時は約80g程度ですが、出産予定日近くには約1kgになります。
子宮が大きくなると子宮の近くにある膀胱が圧迫され、我慢できる尿の量が少なくなることがあります。
妊婦さんが頻尿になりやすいのもこのことが原因なのです。
また、大きくなった子宮は同じように子宮の下にある大腸を圧迫します。
大腸は圧迫されると血流が悪くなったり、十分に動くことができなくなるので足がむくんだり、かゆくなったりします。
また、便秘になりやすくなったり、人によっては痔になったりします。
これらの対処方法としては、
・むくみ予防のための弾性ストッキングを履く
・寝るときは足を少し高くして寝る
などがあります。
もし症状がよくならなかったり、悪化するようでしたら早めに医師に相談しましょう。
便秘に関しては、
・水分を多めに摂取する
・無理のない程度に動く
ということに気を付けると、便秘解消に効果があります。
それでも改善しない場合は、先生に相談して下剤をもらうのも一つの方法ですね。
また、赤ちゃんや胎盤、羊水に栄養を送るため、分娩時の出血に備えるために母体の血流量はものすごく増えます。
血液はお母さんと赤ちゃんとをつなぐ大切な道なのです。
なので、血流量は増えるのに反して鉄分の摂取が少ないと貧血になってしまいます。
貧血に関してはお母さんが気を付ける必要があります。
食事やサプリメントで積極的に摂取するようにしましょう。
妊娠することで自分のからだに起こる変化を知っておくと、対処方法が見つかりやすくなったりします。
今回のお話しが少しでもその手助けになればと思います^^
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